こんにちは、Tsumaです。
私たちは、ニューヨーク在住6年の夫婦ですが、今までに3回引越しをしています。現在住んでいる部屋はこの6年間の内で、一番の安息の地となっていますが、まだまだ満足はしていません。
今回の記事では、私たちが利用した家探しの方法と物件のポイントについてまとめました。
ニューヨークで生活をしたいと考えている方へ、家探しをしている方へ、役立ててもらえると嬉しいです。
ニューヨークで家探しの方法
私たちが経験した、家探しの方法は以下の通りです。
- コネクションで紹介してもらう
- 不動産会社を通じて探す
- 情報掲示板で大家と直接やり取りする
- 物件に直接行って、交渉する
- NYC Housing Connectを利用する
それぞれ、詳しく説明していきます。
コネクションで紹介してもらう
駐在等でニューヨーク勤務にならない限り、ニューヨークで生活をしたい人は、何かしらの目的を持った人じゃないと生きていけないと思っています。それでも目的を持って生きようとする人を応援してくれる街、、つまるところ、頑張る人にはおせっかいしてくれる人が多い街でもあると思います。
また、ニューヨークはなんだかんだ狭いコミュニティなので、コネクションが発揮できます。OTTOは日本にいる時からニューヨークにある店舗で働きたいと思いながら、店舗関係者と連絡を密に進めていました。その関連で、3カ月の観光ビザ中に、住むところなどの準備をすることができました。(私は付いて行っただけ~)
また、多方面からアパート空くらしいよ~とか、あの物件人探しているよ~など情報が入ってきます。常に良い条件があれば引っ越したいという姿勢をもっていると自ずと情報が入ってくることがあります。
不動産会社を通じて探す
初めて行く方や、コネクションなんて無いよーという方も多いと思います。そんな時は不動産会社を頼るのが一番という人もいます。ブローカー(仲介人)に、場所などの条件を言うとすぐ案内してくれます。現金で払ってくれたら、ちょっと安くするよ~なんていうアンダーザテーブルの交渉もしてくれるブローカーさんもいます。
ただ、気を付けなければならないのは、大家に渡すデポジット(1カ月分の家賃)の他にブローカー手数料(年間賃料の8~10%、あるいは1カ月分の家賃)も必要になるので、頭に入れておく必要があります。
日本でもそうかもしれないですが、来週以降はこの物件ないかもしれないですよ~と内見時に急かしてくるブローカーさんもいるので、物件のチェックポイントを役立てて欲しいです。
情報掲示板で大家と直接やり取りする
ニューヨークに限らず、アメリカ全域にある掲示板などの情報サイトに載っていることもあります。
日本語版だとMixBが更新頻度が高い情報掲示板になります。住まいの他、求人や売買などの項目があるので、ある程度の相場などが分かるかと思います。
物件探しにはStreetEasyがよく使われます。こちらでは場所や値段等検索することが出来ます。ただ、表示されている物件がすでにないというような釣り物件などもあるので、要注意です。
また、大家さんとのやり取りをする場合、年間家賃の約4倍は収入が見込めるあるいは資産の証明が必要な場合があります。つまり、$2,000/月の場合、$24,000/年なので、$96,000は最低でも必要になります。源泉徴収(Tax Return)の書類やBank statement、雇用証明(Employment Letter)など準備するといいです。
物件に直接行って、交渉する
ニューヨークは1ブロック違うだけで、一気に雰囲気が変わるので、お気に入りの場所や気になる場所があると思います。私たちは、職場がマンハッタンですが、住まいはウェストチェスター、クイーンズ、ブルックリンで引越しを経ています。
何となくこの辺りに住みたいなぁなど思う場所に行って、フロントの方にどうしたら住めるか、またはマネジメントを紹介してもらい、直接交渉を試みていました。大き目のアパートだと、マネジメント部門が入っていることがあるので、担当者の方と話してみると、入居して問題があった時の処理の雰囲気を知ることができます。雰囲気でなんかしっくりこないなぁという感覚は結構当たっていることが多いので、しっくりくるところを探すことが出来ればベストですよね。
NYC Housing Connectを利用する
こちらはいわゆる、ハウジングロタリーと呼ばれるものです。ニューヨーク市が行っている、多くの世帯の所得水準や規模に合わせて、手頃な価格の住宅を提供するための取り組みの一つです。
The New York City Department of Housing Preservation and Development(HPD)とHousing Development Corporation(HDC)が監督と監視を担っています。
メールアドレスと電話番号があれば登録できます。
あとは設問に沿って、個人情報(誕生日やSSNなど)や世帯数(Household Size)と世帯年収(Household Income)などを順番に登録していきます。世帯年収に関しては、いつでも変更可なので転職した時や離職した時に変更するといいと思います。
世帯年収に合わせた物件が表示されたり、メールで知らせてくれます。アメニティや場所、内装の写真など詳細を見ながら、よさそうだなぁと思う物件にApplyしていきます。
当選したら、メールで連絡が来ます。また、サイト上でも確認できます。その際に必要な書類のリストが届くので、書類を期日までに提出する必要があります。
書類での審査が通り、内見をした上で、契約または購入の手続きになります。
こちらは、ニューヨーク市に住んでいる方であれば誰でも応募が可能となっていますが、書類審査で、かなり厳密に収入がどのくらいか、ということを聞いてきます。
私たちが現在居住している物件はこちらで当選した住居になります。意外と当たる確率は高いのですが、書類審査でかなり時間がかかった感じです。詳細は今後、別記事にまとめようと思っています。
ニューヨーク物件のポイント【地域・周辺環境】
まずは【地域・周辺環境】のポイントです。
- 治安
- 地下鉄・バス停の場所
- 憩いの場の有無
- 近場のバーやレストランの有無
- スーパーの有無
- 学区
治安
物件選びで重要な項目の1つが治安の良さだと思っています。地域については、不動産の方や近くに住んでいる人に聞いてみることは大事ですが、直接行って見ることが本当に大切だと思っています。
私たちは必ず物件の近くのカフェやスーパーなどどんな人が買い物をしているのか、どんなものが売っているかをチェックします。時間があれば、朝と夜に行って見ることで、かなり雰囲気が分かるかと思います。
以前住んでいたところの近くのデリにすごい人が集まっていて賑わっているなぁと楽観視していたら、そのデリで、ドラッグの売買していたとのことで警察の監査が入ったというニュースを聞いてビビりました。
地下鉄・バス停の場所
アパートから地下鉄までどのくらいの距離なのか、どの路線が通っているのか、ということがチェックポイントになります。実際に地下鉄に乗って職場までの時間を測ってみたり、近くのバスに乗ってみたりしました。
ニューヨーク内の移動については以下の記事を参考にしてもらえると嬉しいです。
憩いの場の有無
私たちは、プロスペクトパークが大好きです。この公園が好き過ぎて、公園周辺に居住地を決めたといっても過言ではありません。
私は、出不精なので日に当たる時間を設けるために、散歩をしています。公園が近くなったことで、散歩に出ようという気持ちが強くなるので、精神衛生上とてもいいです。
ただ、夏の間は虫が多くなります。2022年はランタンバグがそこら中にいて、みんなで潰しまくっていました。。
近場のバーやレストランの有無
美味しいレストランを見つけると、嬉しくなりますよね。そういったお気に入りのお店などが近くにあると、ご飯を外で食べよう、今日はテイクアウトにしよう、といった選択肢が増えるので楽しいです。もちろん、その分お金も一緒に飛んでいくことを忘れずに~
デメリットの点として、バーで盛り上がっている声や、お店の音響などが週末になると夜中まで聞こえてくるところもあります。この辺りは住んでいる人に聞くのがベストです。あるアパートの内見したときに、バーの音響が結構うるさいぜ~といったことを親切(?)に伝えてくれる方が居ました。外の騒音など気になる人は聞いてみるのも1つの手になります。
スーパーの有無
スーパーの有る無しは、我が家にとっては重要項目の1つです。生鮮食品は【Trader Joe’s】、【Costco】などのスーパーで購入するので、行きやすい場所を探していました。また、急ぎで生姜が欲しい、ケールが無い、といった要望に応えるために、アパートの1階にスーパーが入っていると大変便利です。これによって自炊の幅が広がって、生活費を抑えることにもつながっています。
ニューヨークにはたくさんの日系スーパーがありますので、和食を作るための食材などに、困ることはほとんどないと思います。ただ、家の近くにない時は、Weee!が楽なので、まだ使ったことが無い人は使ってみてください。▷Weee!の$20OFFのリファーリンクはこちらから
学区
私たちに子どもはおりませんが、ニューヨークは良い学区で借りることが大切です。
公立高校のシステムは複雑なので、以下記事を参考にしてもらえると嬉しいです。
ニューヨーク物件のポイント【外観・設備】
次に、【外観・設備】のポイントです。
- 駐車場の有無
- エレベーターの有無
- フロント・ドアマンの有無
- セキュリティゲート
- ジムの有無
- 共有ランドリーの有無
- ダストシューターの有無
駐車場の有無
自家用車を持っている方は、駐車場の有無は必須です。知人は路上駐車していますが、いつの間にか傷がついていたり、へこんでいたりと車体への影響と、空いている場所を探すのに一苦労しています。しかもニューヨークは雪がドカッと降ることがあるので、屋根付きの駐車場のチェックは大事です。
エレベーターの有無
これが有るのと無いのでは、かなり違います。階段だけの3階に住んでいた時は、良い運動になるのに反して、大きな家具や重い荷物の運び入れは苦労しました。エレベーター付きの部屋に引越ししてから、運動量は減りましたが(苦笑)、重い荷物でも便利です。
ただ、エレベーターが古い(ドアを自分で開けるタイプとか)と待ち時間が長かったり、途中で止まってしまったりと、使い勝手が悪いこともあります。現在の我が家の決め手も、エレベーターがスムーズで速いことが挙げられます。
フロント・ドアマンの有無
各場所の治安にもよりますが、夜10時以降の外出は危険です。夜に移動する際はかなり注意を払っています。時々ニュースになるのが、アパートの入口を襲われたり、不審者がアパート内に入っていたりするので、フロントやドアマンがいることに越したことはありません。
また、フロントがあれば、荷物を受け取ってくれるので、昼間いなくても受け取れるのはすごく便利です。ただ、アパートによっては荷物を受け取れる時間が決まっていたり、連絡が大量に来て煩わしかったりすることもあるそうです。
それでも、荷物を盗まれたり、ゴミ置き場に置かれていたり、なんてことが無いだけでもいいなぁと思っています。
セキュリティゲート
フロントやドアマンが居ないアパートには、入口にセキュリティゲートがついています。たいてい二十扉になっていることが多く、居住者が開けないと開かないようになっています。
よく見るのが、「TALK」「LISTEN」「DOOR」のボタンが入口に付いています。「TALK」で対応して、「LISTEN」を押して聞かなくてはいけないので、たまに押し忘れると会話が成立しない時があります。この「DOOR」ボタンでセキュリティゲートが開きます。
- Push-and-hold button operated voice intercoms
- Clear voice quality
- Easy to flush mount
日本のアパートにあるように顔が見えるものもあるようなので、要チェックですね。
ジムの有無
アパートのアメニティのチェックの1つにジムが付いていることは、大きなポイントです。OTTOは筋トレをする際に、自重では負荷がかかりづらいらしく、器械を使って筋トレすることで、効率的に運動が続けられています。
私は運動をした後、すごい汗をかくのでシャワーをすぐに使いたいのですが、フィットネス等のシャワー室は生理的に使用することが無理です。アパートにジムが付いているとすぐ、家に戻ってシャワーを浴びることができるので、アメニティのジムはかなり重宝します。
あとは、どのくらいの頻度で清掃が入っているか、器具の調整がされているかというところもチェックポイントです。
共有ランドリーの有無
アメリカで生活では、洗濯乾燥機が部屋についていないことが多く、外のコインランドリーを使うことが多いです。
部屋についていなくても、アパートの地下などに住人が共有で使うランドリーがあれば、雨の日や雪の日でもスウェットで行くことが出来るので、これが有る無しによって、洗濯の日の快適さが変わります。
部屋に洗濯乾燥機が付いている場合でも、壊れてしまったり、動かなくなることが多々あります。すぐに直してくれればいいですが、場合によっては1カ月かかる~なんて時にアパートの共有ランドリーが付いていると安心です。
ダストシューターの有無
ゴミ置き場が近くにあると、虫が寄ってきたり、においがきつかったりします。反対に遠くにあると、ゴミ出しが億劫になってしまい、まとめて捨てようと思うと家の中にゴミが溜まってしまいます。ちょうどいい距離感なのが、ダストシューターがあるかどうかです。
階が低かったり、一軒家の場合はほとんど無いですが、アパートには大抵ダストシューターが付いていて、各階のエレベーター付近あるいは階段近くに[REFUSE]と書かれている部屋があります。ちょっとのゴミも捨てることが出来るので、内見時にチェックしましょう。
ニューヨーク物件のポイント【内装・備え付け】
最後に【内装・備え付け】についてです。
- 窓の開閉
- 洗濯乾燥機の有無
- 床の強度
- エアコンの有無
- 換気扇・スプリンクラーの有無
- 台所シンクの広さ・深さ
- 食器洗浄機の有無
窓の開閉
私たちは以前居住していた部屋の窓について、住み始めてから、開かない、開いたら止まらず勝手に閉まってしまう、網戸が無い、窓枠に隙間がある、といった問題がありました。内見時に確認できていれば入居前に直してもらえたはずです。ちょっとしたことなんですが、住み始めると業者の人や大家に入って欲しくないんですよね。
また、ニューヨークの場合、暖房が付く直前の9月や10月あたりの肌寒い時に、隙間風は天敵です。また部屋がセントラルヒートで暑すぎる時の窓の開閉は重要です。
洗濯乾燥機の有無
洗濯乾燥機が部屋にあったらなぁと常々思っています。。先にも述べましたがアメリカは部屋に付いていることが少なく、近くのコインランドリーを利用している人が多いです。
アパートでよくある、キッチンに付いている洗濯乾燥機一体型のものは、乾くのに時間がかかり、壊れやすいと聞きます。シーツやタオルなど大判のものが乾くのに時間がかかるのは、結構ストレスがたまりそうだなと思ってしまいます。共有ランドリーやコインランドリーなどに慣れてしまうと、部屋に付いている場合は、自分で洗濯乾燥機のメンテナンスをしなくてはいけないのもちょっとネックだなと感じます。
とはいえ、ちょっとした洗濯などがすぐにできる環境は本当にうらやましいなぁと思っています。
床の強度
この強度によって、在宅での過ごし方に大きく差が出ます。以前住んでいたところの床が古く、歩く度にミシミシと音がなり、裸足で生活をしていても、うるさいと下の階からクレームがありました。仕事等外に出る時間が多い人は、そこまで気にならないかもしれませんが、在宅で仕事をしていた時は、お茶を飲みに歩くだけで気になってしまい、かなりストレスが溜まってしまいました。
現在のアパートはコンクリートの床なので、飛び跳ねても、歩き回っても下に響かない構造になっています。上の階の音も全く響かないので、床の強度は大切ですし、説明だけだと心もとない時があるので、必ず内見でチェックした方がいいです。
エアコンの有無
冬は寒く夏は暑いニューヨークなので、夏はエアコンが無いとしんどいです。ただ、古いエアコンが設置してあると、少し使うだけで電気代の請求が半端なくかかることがあるので要注意です。また音がうるさい場合もあり、夜寝る時に、付けたままではうるさくて眠れず、でも付けないと暑くて眠れず、という寝不足の日々が続きます。夏場はどのくらいになるかも合わせて聞いてみても良いかもしれません。ちなみに一番高くなる夏場で、我が家は$100くらいでした。
換気扇・スプリンクラーの有無
アメリカの換気扇はキッチンとバスルームについてあることが多いです。手動で動かすものもあれば、時間で動くものもあります。
キッチンには、デフォルトでコンロと電子レンジ、冷蔵庫がついているところが多いです。特徴的なのはコンロの上に換気扇が付いているところが多いですが、吸い込むというよりは、外に広げているイメージです。お肉を焼いたときに、煙がでて換気扇を回したとしても煙探知機が鳴ることが度々あります。換気扇など汚れが溜まりやすいので、キレイかどうかはチェックしておくといいと思います。
アパートにはどこかの部屋で火災になった際、スプリンクラーが発動して、火災が広がらないようになっています。どこにスプリンクラーがあるかによって、もしもの時に家財保険に入っていないとすべて水浸しになってしまうことがあります。
おススメのレンターズ保険はこちらの記事からどうぞ
台所シンクの広さ・深さ
自炊をメインで行う方であれば、シンクの大きさ・深さは要チェックです。パーティや鍋ごとオーブンに入れたりするため、アメリカの調理器具は大きいものが多いです。なので、シンクが浅かったり、狭かったりすると洗いずらい場合があります。よくあるのが、2つにシンクが分かれている場合、深さはあっても広さが足りないため、洗いにくく使いづらい印象でした。
アメリカでおススメの洗剤はこちらの記事を参考にしてください。
食器洗浄機の有無
日本にいた時も、アメリカに来た時も、食器洗浄機は使用したことが無く、余洗いするなら別にいらないんじゃない?なんて考えていましたが、いざ使ってみたら家事の時間がかなり軽減されました。
今まで手洗いした後、水切りかごがいっぱいになってしまうため、食事準備に合わせて、洗ったり閉まったりする手間や棚へ片付ける時にいちいち拭かないといけなかったことを考えると、本当に楽になりました。もちろん、油汚れや残りカスなどは取り除くためにスポンジや食器用洗剤を使いますが、気持ち的には、最後の仕上げは機械へお任せ!という感じで泡が少し残っていようが、ポンポン入れています。
お椀の底など少し、濡れるていることはあれど、大体乾燥しているので、さくさく棚へ戻すことができます。今まで食器洗浄機がついてなくても、まぁいいかと思っていましたが、もう無い状態へは戻れないです。ぜひチェックポイントの1つとして検討してみるといいと思います。
まとめ
物件を選ぶポイントとして、「地域・周辺環境」、「外観・設備」、「内装・備え付け」に分けて述べましたが、あくまでこれは我が家の生活スタイルに沿ったものなので、ここは妥協できる、この部分は妥協できない、という点が多いかと思います。
我が家は今まで引っ越してきた中でも現在の家がベストですが、まだまだ満足はしていないので、これからも心地の良い家を探し続けていきたいと思っています。