こんにちは、Tsumaです。
ニューヨーク市の移動手段は、地下鉄・バス・タクシー・配車サービスと多様ですが、2026年は利用方法と料金が大きく変わる「移行の年」です。
この記事では、2026年1月からの最新情報に基づき、地下鉄やバスの新しい運賃と、OMNY(オムニー)への完全移行について詳しく解説します。これからニューヨークに来る方の参考になれば嬉しいです。
2026年の最重要ニュース:運賃改定とOMNY完全移行
2026年1月1日より、MTA(メトロポリタン交通局)の地下鉄・バスの料金体系が大きく変わる予定です。
*ただ本当に変わるかどうかは、2022年に無くなると言ってからもう4年経とうとしているので、怪しいものです。
1:運賃の値上げ(2026年1月より)
| 項目 | 運賃 (2025年末まで) | 新運賃 (2026年1月以降) | 変更点 |
| 地下鉄・ローカルバス | $2.90 | $3.00 | $0.10の値上げ |
| 7日間上限 | $34.00 | $35.00 | $1.00の値上げ |
| エクスプレスバス | $7.00 | $7.25 | $0.25の値上げ |
| 1回乗車券 (Single Ride Ticket) | $3.00 | $3.50 | OMNYの利用を推奨 |
1回の運賃は$3.00ですが、OMNYを使って任意の7日間で12回乗車すると、それ以降はその期間中は無料で乗り放題になります(上限$35.00)。*メトロカードにある、7日間・30日間乗り放題のUnlimited MetroCardは廃止される予定です

2:MetroCard(メトロカード)の完全廃止
2025年12月31日をもって、MetroCard(メトロカード)の販売が終了になる予定です。現在のメトロカードのデザインは30年間利用されてきましたが、とうとう終止符を打つことになりそうです。
今後、MetroCardの価値が上がる可能性もあるかもなので、ちょっと取っておこうかなと思っています笑
- 利用終了
-
2026年内の特定の時期をもって、改札機での利用も完全に終了する予定です(最終期限はこれからMTAの発表があるとのこと)。残高があるカードは、MTAのカスタマーサービスセンターでOMNYカードへ移行可能とのこと。
3:OMNYカードの購入とチャージ
スマホやタッチ決済ができるクレジットカードを持っていない方向けに、物理的なOMNYカードが導入されています。
以前私の妹が来た時に購入させました笑
その様子はYoutubeに挙げているのでぜひ見てみてください。
- 購入場所
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地下鉄駅の券売機(一部)や、OMNY取り扱いのある近隣の小売店(ドラッグストアやデリなど)で購入可能です。
- カード料金
-
$2.00(現在は$1.00ですが、2026年から値上げの予定です)。
ニューヨーク市内で使える移動手段
私たちが使用しているメインの移動手段は以下の通りです。
- 地下鉄(Subway)
- バス(Bus)
- タクシー(Yellow Cab)
- 配車サービス(Uber・Lyft・Revel)
それぞれ利用の仕方について細かく説明していきます。
地下鉄(Subway)|OMNY利用
ニューヨークの地下鉄は日本と同様上り・下りがあり、それぞれ「Uptown」と「Downtown」で分かれています。マンハッタン市内はストリートの数字が大きい方がUptownで、少ない方がDowntownになります。例えばタイムズスクエア(42st)からメトロポリタン美術館(83st)に行きたい場合はUptown行きに乗ります。逆にタイムズスクエア(42st)からユニオンスクエア(14st)に行きたい場合はDowntown行きに乗ります。
安全のために、地下鉄に乗る時は中央の車両に車掌さんがいるので、そのあたりに乗っています。スマホなどを見ながら階段を利用したり、ホームぎりぎりに立つなどはしないように気をつけています。地下鉄は24時間運行していますが、夜中の移動は人が少ないため危険なので、私たちは使わないようにしています。
方向の確認:「Uptown(北)」と「Downtown(南)」
どこかに出掛ける際は、私たちはGoogle Mapで調べて道順をチェックすると、乗る電車などの指示がされます。それを確認したり、地下鉄を運営しているMTAで出しているアプリでも確認できます。
アプリのダウンロードはこちらから
※「Uptown」と「Downtown」で駅内でつながっていない場合があるので、改札を通る前に確認しましょう!
乗車:タップでOK
改札機でクレジットカード、スマートフォン、またはOMNYカードをリーダーにタップするだけでOK。
ちなみに交通系で便利なクレジットカードはCiti銀行発行のカスタムキャッシュカードですが、アメックスグリーンもオススメです。以下のクレカブログを参考にしてもらえると嬉しいです。
現在OMNY用の券売機はこんな感じ。個人的にはメトロカード券売機の方がカラフルで好きでした。


降車:そのままゲートを通る
ニューヨークの地下鉄は日本の地下鉄のように行く距離で値段が変わったりということは無く、また乗る時だけ支払うので、改札を出る時はそのままさらっと出ます。なので、近場でも遠くでも同じ料金になります。※ディズニーの入口みたいな感じです。
地下鉄の料金
| 項目 | 運賃 (2025年末まで) | 新運賃 (2026年1月以降) | 変更点 |
| 地下鉄・ローカルバス | $2.90 | $3.00 | $0.10の値上げ |
| 7日間上限 | $34.00 | $35.00 | $1.00の値上げ |
| エクスプレスバス | $7.00 | $7.25 | $0.25の値上げ |
| 1回乗車券 (Single Ride Ticket) | $3.00 | $3.50 | OMNYの利用を推奨 |
1回の運賃は一律料金です。
地下鉄とバスの間、またはバス同士の乗り換えは、2時間以内であれば1回無料です。これはOMNYシステムで自動的に適用されます。
現在の地下鉄のデザインは日本人
ニューヨークの地下鉄の車両、券売機、ヘルプポイント、これらは日本人の宇田川信学(うだがわ まさみち)さんのデザインなのです。


ヘルプポイントはMoMa(現代美術館)に展示されています。
▷MoMa
「デザインで犯罪を減らす」ということで、様々な工夫がされている券売機や電車など廃止される前に最後に見ておきましょう!
バス(Bus)|OMNY利用
ニューヨークのバスは各ストリートを上下で走ったり、横移動に特化していたりと便利です。

地下鉄が走っていないところはバス移動すると便利です。また、地下鉄との乗り継ぎも1回可能なので途中まで地下鉄で行って、そこからバスに乗り換えると一回分の値段で行けることも便利ですね。
行き先の確認:バスの番号をチェック
地下鉄と同様、Google Mapなどで調べると路線やバス停が出るのでそれで確認します。
MY MTAのアプリだと、バスの位置なども見ることが出来るので、便利です。※ただたまにズレる場合があるので、完全に信じないようにしましょう。

運転手側から乗り、料金を払います。日本のバスのように、先頭に両替機は付いていないので、コインで乗る場合はぴったりもっていかないといけません。地下鉄と同様、OMNY対応のリーダーにタップして支払います。
アプリのダウンロードはこちらから
降車:黄色い線を引っ張れ
降りる時は、ストップボタンがあるので、それを押すか、窓の方に付いている黄色い線を引っ張ると停止の合図になります。※窓に寄りかかってたまに引っ張ってしまうことがあるので気をつけましょうね。
運転手側でも後ろのドアからも降りることが出来ますが、後ろのドアは基本的に触らないと開かないタイプが多いです。たまに開かない時もあるので、その時は運転手に「Back door open please!」と叫びましょう笑
タクシー(Yellow Cab)
ニューヨークといえば、イエローキャブ。マンハッタン市内でよく走っています。日本と同様にメーターで料金が決まります。
ロバート・デ・ニーロ主演の「タクシードライバー」が有名ですね。この映画を見ると当時のマンハッタン市内の様子が見れて楽しいですが、かなり衝撃を受けた作品なので、ニューヨークに住んでいる人はぜひ見て欲しいです。
- Winner of the prestigious Golden Palm at the Cannes Film Festival (1976) and nominated for 4 Academy Awards including Best Picture (1976), TAXI DRIVER stars Robert De Niro in Martin Scorsese’s classic film of a psychotic New York cabbie driven to violence by loneliness and desperation. Co-starring Jodie Foster, Albert Brooks, Harvey Keitel, Peter Boyle and Cybill Shepherd.
- Robert De Niro, Jodie Foster, Albert Brooks (Actors)
- Martin Scorsese (Director) – Julia Phillips (Producer)
- Czech, Danish, Dutch, English, Finnish (Playback Languages)
- Czech, Danish, Dutch, English, Finnish (Subtitles)
イエローキャブの他にボロータクシーという緑色のタクシーがあります。こちらはその名の通りニューヨークの5区(Five Borough)の地域で乗ることが出来ます。100thより上の方だったり、ブロンクス・クイーンズ・ブルックリン・スタテンアイランドで乗ることが出来ます。イエローキャブと同じように使えます。
空車の見極め:ライトを確認
空車かどうかを見極めるためには、タクシーの車体の上の電光掲示板の数字が点灯していれば空車の合図です。手を挙げて運転手に乗りたいよーという意思を出しましょう。

行き先を簡潔に
乗ったら、行先を告げます。観光地なら大体わかってもらえますが、ホテルなど住所を言っても伝わらないことがあります。その時はストリート名とアベニュー名を合わせて伝えることをお勧めします。

例えばミッドタウンのヒルトンホテルに行きたい場合、「53rd St and 6th avenue」と伝えるとわかってもらえます。
支払い:クレカが主流
日本のタクシー同様、メーター制を取っています。
料金の支払いは、クレジットカードリーダーが付いているので、それで支払います。チップは大体18~20%くらい付けます。現金でのやり取りの場合はおつりを持っていないことがあるので、チップと合わせておつりが出ないように渡す方がスマートです。
タクシーはぼったくられる?
ニューヨークのタクシーのイメージはぼったくられるのではないか、遠回りされるのではないか、みたいなことがありますが、現在は配車サービスも多く、タクシー業界はかなりシビアなので、めったにぼったくりには合いません。特にマンハッタン市内をすぐに移動したい場合は、意外とイエローキャブが便利な時が多いです。
配車サービス(カーライドシェア):Uber Lyftの2強
先日日本に帰った時、GOやS.RIDEのようにアプリで決済可能なタクシーや、Uberのサービスが始まり出したというニュースを見ましたが、まだまだ普及していない感じです。ニューヨークにはいくつかの企業がありますが、「Uber」と「Lyft」の2強だと思っています。どこかに出かけたり、帰宅するときはそれぞれアプリで料金を比較しています。
- Uber
- Lyft
① Uberの利用方法
Uberと聞くとUber Eatが先にでてしまうかもしれませんが、ニューヨークは配車サービスの方がメインになります。
アプリをダウンロードしてアカウントを作ります。
\50%オフコード付き/
日本の番号でも登録できますが、アメリカの番号を持っていないと、到着したときに会えない場合、電話でのやり取りができないので、長期滞在の場合はアメリカの番号を持つことをお勧めします。

アカウントが出来たら、クレジットカードを登録します。
AMEX GOLDを使用すると、毎月$10のUber Cashがもらえます!アメプラなら月$15!

行先を入力して、車種を選択すると先に料金が分かるので、遠出するときも安心です。車種はアメリカの各州で違っていることがあるので、以下サイトで確認できます。
アメリカ国内の各州の状況はこちらから
ニューヨーク市内で配車サービスしている場合、車のナンバープレートが【TxxxxxC】になっているので、自分が呼んだ車の番号が一致しているか、確認しましょう!
② Lyftの利用方法
Uberと並んで、認知されている同じような配車サービスがLyftです。
こちらもUberと同様に、アプリをダウンロードしてアカウントを作ります。
以下のサイトからダウンロードすると割引がつきます!まだ利用したことがない方はぜひお得に使ってみてください。
\ 割引コード付き/
オススメのクレジットカードはこの2つです。Biltは5倍のポイントとFreedom Flexは5%のキャッシュバックになるので、どちらかを登録しておくといいですよ。


ほぼほぼ、Uberと同じでクレジットカードの登録して、行先を直接入力して車種を車種を選び、待ちます。
私たちは、UberとLyftをどちらも使いますが、いつも比較します。それはLyftの方が安いことがあったり、Uberの方が早く到着したりと、乗り降りする地域によって値段の変動があるので比較してみましょう。
以前はあった電気自動車 Revel
以前まで、ニューヨークで青いテスラやKIAなど電気自動車を使った配車サービスもありました。UberやLyftと違って、個人の車ではなくRevelが雇用している運転手になっていますが、2025年の夏にサービスが終了しました。
結構利用していたので、すごく残念です。
UberやLyftには勝てなかったということなんでしょうね。。
その他の移動手段
私たちが移動で利用しているのは、上記の4つがメインになりますが、行く場所によっては、以下を利用すると便利なものもあります。
シティバイク:料金が頻繁に変わるので利用する時は要チェック
シティバイクとはシェアリングサービスの1つで、自転車の貸出と返却をセルフで行うレンタル自転車サービスのことです。街中に自転車置き場と呼ばれるステーションが立ち並んでいます。ステーションの場所はアプリで確認出来て、どこに何台あるかすぐに把握することができます。
カーシェアリングの“Lyft”とデリバリーの“Grubhub+”と提携しているプランもあるので、移動が多い方は年間で利用すると便利かもしれません。

シティバイクの料金
| Single Ride | Day Pass | Citi Bike | Lyft Pink | |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | $4.79/30分 | $19/日 | $219.99/年 | $199/年 |
| 通常バイク | $4.79 | Free | Free | Free |
| E-バイク | $0.30/分 | $0.30/分 | $0.20/分 | $0.20/分 |
| 乗車時間 | 30分 | 30分 | 45分 | 45分 |
| バイクエンジェル | ||||
| Grubhub+ | ||||
| ライドシェア特典 | ||||
| 使ってみる | 使ってみる | 使ってみる | 使ってみる |
シングルライドは、30分以内の利用なら追加料金はかからないのですが、30分以上使うと追加料金がかかります。
また、ワンデーパスも同じ自転車をずっと借りれるわけではなく、30分以内に返却して再び借りるということをしないと追加料金が取られるので、その点だけ注意です。
年パスについては45分以内の利用であれば追加料金がかからないですが、超えた後課金されるので、ワンデーと同じように返却と貸出を繰り返すことがおススメです。
シティバイクにはE–バイクという電動自転車も借りることが出来ますが、通常の値段にプラスして料金追加になるので要注意です。
バイクエンジェルというサービスは、E–バイクを利用できるクレジットや無料会員の延長などのポイントが貯まるサービスです。利用した分使えるので、長期で利用したい方はこちらがお得ですね。
シティバイクの利用心地
利用した経験上、ちょっと私には合わなかったです笑
ニューヨーク市内は自転車専用の道があるのですが、バンバン走っているので怖いです。
ただ、歩くにはちょっと遠いけど、バスや地下鉄が通っていない場所に行く際には、便利だと思います。
返却するときは、前輪をホルダーに押し込みますが、ライトが付くまでしっかり入れないと返却されたことにならず、大量に請求されます。アプリで返却時に通知が来るので、返却されたことを必ず確認してからその場を離れましょう!
空港からの移動手段(JFK, LGA, EWR)
空港からマンハッタンへは、上記に挙げた、地下鉄・バス、タクシー、配車サービス(Uber/Lyft)の3つの方法があります。OMNYを使える場所も増えたので、ぜひ比較してみてください。
ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)
最も安く、一般的なのは、エアトレインと地下鉄の組み合わせです。
| 交通手段 | 料金(目安) | 所要時間(目安) | 決済方法 | 特徴 |
| エアトレイン +地下鉄 | $11.50 | 1時間〜1時間20分 | OMNY(またはメトロカード残高) | 最も安価。渋滞の影響なし。荷物が多いと大変。 |
| エアトレイン +LIRR | $13.50〜$17.50 | 35分〜1時間 | OMNY(エアトレイン)+LIRR切符 | 地下鉄より速いが、料金が変動し高め。 |
| タクシー | $85〜$95程度 | 40分〜1時間 | 現金/カード | マンハッタンまで一律料金制(定額料金+チップ+有料道路・追加料金)。 |
- AirTrain料金
-
$8.50(ターミナル間移動は無料。Jamaica駅またはHoward Beach駅で徴収)
- 地下鉄料金
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$3.00(2025年12月31までは$2.90)
ラガーディア空港(LGA)
LGAには地下鉄が直接乗り入れていないので、バスかタクシーになります。
| 交通手段 | 料金(目安) | 所要時間(目安) | 決済方法 | 特徴 |
| バス(Q70またはQ48)+地下鉄 | $3.00 | 1時間〜1時間半 | OMNY | 最も安価。バス乗車から2時間以内の地下鉄乗り換えは無料。 |
| タクシー/配車サービス | $50〜$70程度 | 30分〜1時間 | 現金/カード/アプリ | 料金メーター制。交通状況に大きく左右される。 |
ニューアーク・リバティー国際空港(EWR)
「ニュー」と付くので勘違いしやすいですが(私だけ?)、EWRはニュージャージー州にあります。ここからマンハッタンへのアクセスも便利です。
| 交通手段 | 料金(目安) | 所要時間(目安) | 決済方法 | 特徴 |
| エアトレイン+NJ Transit/Amtrak | $17〜$20程度 | 45分〜1時間 | NJ Transit切符 | Penn Station(NY)まで直行。最も速い公共交通手段。 |
| タクシー/配車サービス | $90〜$120程度 | 50分〜1.5時間 | 現金/カード/アプリ | 料金メーター制。交通状況に大きく左右される。 |
ニューヨークの移動手段
マンハッタン市内は碁盤目状になっていて、ストリートも数字になっているので、バスや地下鉄の上り下りは分かりやすいです。慣れると、地下鉄とバスを駆使してマンハッタンを楽しめます。
余裕があれば、いろんな移動手段を楽しんでみると楽しいと思います!
郊外に行くならアムトラック(Amtrak)も使ってみましょう!



