こんにちは、OTTOです。
皆さんグリーンカードってご存知ですか?アメリカの永住権のことなんですが、アメリカに行きたい、住みたい人はだれでもこのグリーンカードが欲しいのでは無いでしょうか?
僕たち夫婦も永住権取得に向けて奮闘していましたが、2020年コロナウィルスのパンデミックで長きにわたる自宅待機中に、なんとグリーンカードが当選しました。
アメリカには年に一回、抽選で永住権でもらえるダイバーシティ・プログラムというものがあります。
僕たちは2019年に応募、2020年の発表で当選しました。
前年、2019年当選の人はちょうどプロセスの開始がパンデミックと被ったことやトランプ大統領の移民政策の影響もあり、思うように取得まで進まなかったり自分の番号が来る前にプロセスの受付が締め切られてしまったりとかなり厳しかったと聞いていたので、正直全く期待もしていなかった中の当選だったのでとてもビックリしました。
そこで今回は、グリーンカード当選の経験をもとにどうやって応募したのか等をお伝えしようと思います。
応募はすべて英語になるため応募代行業者に高い料金を払っている方も多いようですが、とても簡単に自分でできるので安心してください。
グリーンカードって何?
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正式には「永住者カード」アメリカに永住している事を示す身分証明書でクレジットカードくらいのサイズのプラスティックのカードです。
カードの色が緑色なので通称グリーンカードと呼ばれています。
グリーンカードと他のビザは何が違う?
アメリカに滞在する方法は大きく分けて3つあります。
- ビザ不要のESTA
- 非移民ビザ
- 移民ビザ
アメリカ入国の際は必ずこの3つのどれかが必要です。
ESTA(電子渡航認証システム)
ビザでは無いですが、アメリカに旅行に来る際は事前にネットからESTA認証が必要です。
僕は初めてアメリカに来る時、これを知らなくて危なく取り忘れる所でした。
これは、「アメリカのVisa Waiver Programビザ免除プログラム(VWP)対象国の国籍者で有効なICパスポートと往復または次の目的地までの航空券・乗船券を所持し、渡米目的が短期の商用や観光であればビザなしで米国に90日以下の滞在が可能。」というものです。つまり3ヶ月未満の滞在が可能です。
しかしここで厄介なのは、90日滞在できるかどうかは入国の際の審査官の判断によります。入国時に滞在目的と滞在期間を必ず聞かれるのですが、僕が初めて旅行で来たときは90日滞在したいと行ったらかなり怪しまれ、仕事は何してるのか?どこに泊まるのか?なぜそんなに長く滞在するのか?などアレヤコレヤ聞かれました。
その後、無事入国できればパスポートにスタンプが押されます。スタンプに滞在期限が押されるので入国時にはチェックしましょう。
EATAの申請はこちらからどうぞ ▶https://esta.cbp.dhs.gov/esta
申請に必要なものは以下の通り。
- 申請料
$17.00▶21.00USD. MasterCard, VISA, American Express, Discover (JCB or Diners Club only), and PayPalが利用可能。 - 現住所
- 電話番号
- Eメールアドレス
- 緊急連絡用の電話番号とEメールアドレス
簡単なので自分でさくっとできますよ。
非移民ビザ
いわゆるビザと言われるものがこの非移民ビザです。たくさん種類がありますが、よく耳にするのは、
- 就労ビザ(H1-Bビザ)
- 学生ビザ(F-1ビザ)
- アーティストビザ(O-1ビザ)
- 駐在員や投資家のビザ(E-1・E-2ビザ)
などなど。
それぞれ期限・条件が異なります。滞在中はビザで許可された以外の就労等は原則不可。学生ビザ(F-1ビザ)はOPT(Optional Practical Training:オプショナル・プラクティカル・トレーニング)等の特別な許可がない限りSSNソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)が発行されないので原則就労不可です。
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移民ビザ
アメリカ永住権、グリーンカードの事を指します。昔は緑色をしていたことからグリーンカードと呼ばれます。
取得方法は大きく5つあるみたいです。
- 配偶者(結婚)・家族
- アメリカへの投資(EB-5)
- 自分の才能・能力(EB-1・EB-2・EB-3)
- アメリカの雇用先のサポート
- DV 抽選プログラム
アメリカの滞在期間は無期限、出入国も自由、職業も自由に選択できます。一方、あくまでビザであり国籍では無いので選挙権は無く、一部公的な仕事につくことはできません。
今回は5つ目に挙げたDV 抽選プログラムについて解説していきます。
グリーンカード抽選とは
正式名称は
Diversity Immigrant Visa Program (DV Program)移民多様化ビザ抽選プログラム。
つまり宝くじみたいな感じです。
応募する際はDV-2021のようにDVに募集年度がついた名称で見られます。
- 応募期間:例年10月頃から約1ヶ月間 *2023年10月4日~2023年11月7日(米国東部標準時間)
- 当選発表:翌年5月頃 *2024年5月4日
- 応募方法:Electronic Diversity Visa Entry Formより応募
抽選は米国国務省が指定する特定の期間中に申請書を提出した応募者の中から、Kentucky Consular Centerのコンピューターによりランダムに選別されます。
世界を6つの地域(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北米、南米とオセアニア)に分け、過去5年間において移民ビザの発給が少ない国を限定して、計50,000件の移民ビザ(永住権・グリーンカード)が発給されます。各地域内では1カ国につき年間の移民抽選ビザ発給数の7%を超える数のビザを受けることはできません。
※2023年現在、日本は毎年抽選の対象国になっています。
応募条件や必要なものは?
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応募条件は
- 応募対象国で出生している。
- 応募者が高校を卒業(または同等の資格を有する)している、もしくは2年間の経験・訓練が必要な仕事に、過去5年間のうち2年間従事している。
*出生国は国籍ではなく生まれた国なので注意しましょう。
*高等学校卒業程度認定試験(旧大検)合格者は対象外らしいです。
つまり、社会人ならだいたいOKですね。
そして、必要なものは以下の3つだけ。
- 個人情報(名前、生年月日、出生地、学歴、住所、Eメールアドレス他)
- 応募規定に沿ったデジタル写真
- 有効なパスポート
シンプルですね。
さらに、当選者本人にならなくても以下の場合でも取得することができます。
- 配偶者が対象国の生まれで、応募者本人と配偶者の両氏名が応募時に入力され、両者が DV ビザを取得し、一緒に米国に入国する。(同性婚の配偶者でも、この規定の対象)
- 両親が応募者の出生国で生まれておらず、かつ応募者の出生時に両親が応募者の出生国の永住者でなかった場合(その国の一時滞在者であった場合)、どちらか一方の親の出生国が対象国である。
簡単にすると、
- 結婚相手が対象国であれば自分が対象国出身ではなくても応募OK。
- 自分が対象国生まれで無くても両親が対象国生まれならOK。
こんな感じです。申請料は無料です。
応募方法
STEP 1 写真を準備
おそらく、この申請で1番厄介なのは規定に沿った写真を準備することだと思います。
多くはこの写真の不備で無効になっているという噂もあります。しっかりチェックしましょう。アメリカ政府のサイトに規定が書いてあります。
これをまとめると以下の通りです。
- カラーのJPEGファイル。
- 240kB以下のファイルサイズ。
- 正方形の写真。
- 画像の大きさは600x600 pixel
- 許容範囲・・・色が鮮明で肌の色が正確に表現され影がなく適切に露出されていること。
- メガネはだめ。
- 写真サイズと位置・・・2インチx2インチ (51 x 51 mm) 。頭が 1インチ〜1.4インチ (25 and 35 mm)の間に入りセンターにあること。
- 解像度/ 印刷サイズ/ 品質・・・鮮明で、目に見えるピクセルやプリンタードットがないこと。
- デジタル加工やレタッチ・・・写真レタッチツールを使用して背景を切り抜き、頭、顔、首の輪郭を変更してはいけない。
- ポーズや表情・・・無表情で真正面を向き目がはっきりと見えること。
- 服装/ 帽子/ 髪の毛・・・顔全体が見え、影や衣服で隠れないこと。ただし、宗教や医療目的のものは署名済みの証明書を提出した場合除く。
- 背景・・・均一な無地の白またはオフホワイトで影がないこと。
- 子供・・・他の人が写っていなく、本人だけのもの。目が開いていること。*乳児(特に新生児)の目が開いていない、または完全に開いていない場合は許容されます。
写真ができたら写真がOKどうかチェックするPhoto-Tool があるのでチェックしましょう。
僕は何度か自分のカメラで撮って応募したことがあるんですが、照明機材がちゃんとないので影がどうしても少しできてしまうんですよね。それでもこのPhoto-toolのチェックは通ってたんですが結果落選していたのでチェックが通ったから良いってわけでも無いのかも知れません・・・こればかりはわからないので、近年は念のため写真屋で取ってました。
データのみで良ければニューヨークだとだいたい$25〜$30くらいで撮るってもらえます。ドラックストアでも取れるんですが、照明もちゃんとしていないしかなり適当なのに結構高かった記憶があります(もちろん店員さんによりますが・・・)。
ニューヨークで写真を取る際は写真屋さんに行くことをおすすめします。
ニューヨーク在住者は日本語対応のドイカメラがおすすめ
こちらのドイカメラさんは日系の写真屋さんで日本語で対応してくれます。
僕たちはいつも写真を取ってデータでもらいます。
長年グリーンカードロトの代行もやられてるので失敗もないので安心です。場所はグランドセントラル駅すぐそば、日本領事館にも近いです。ドイカメラさんでは写真データのみの購入でも先程のPHOTO-TOOLでのチェックもやってくれます。
おそらく、日本で写真を取る場合はもっと安く収まるのでは無いでしょうか?
ただ注意点は、ブルーバックのスクリーン(証明写真の背景)しかない場合があります。
ビザ申請用の写真を撮るときに、白い背景で撮れる写真屋さんを探すのに苦労した記憶があります。その時はカメラのキタムラさんで撮ることができました。是非撮影前にチェックしましょう。
STEP2 入力方法
フェイクサイトも多いので必ずURLをチェックしましょう。政府公式URLのドメインは.govです。
▶DVプログラムの申込み Electronic Diversity Visa Program
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1番下のEntry Formから入ってください。
入るとロボットかどうかのチェック画面になります。これもサクッと入力して次に進みましょう。
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1, Name
- Last Name(名字)、First Name(名前)の順に入力。
僕は以前逆に入力したことがあるので注意しましょう。
Middle Nameがない人は下のNo Middle Nameの項目をチェック。
2, Gender(性別)
3, Birth Date(誕生日)
4, City Where You Were Born(出生地)
- 戸籍の出生地です。当選後のグリーンカード申請で戸籍謄本を提出する際に照会されるので注意です。病院で生まれた方はその病院の居住地です。Tsumaは出生地と本籍が違っていたので迷いました。
5, Country Where You Were Born (出身国)
6, Country of Eligibility For the DV Program
- 日本生まれの日本人はYesをチェック。
- もし生まれた国が一時滞在した非対象国の場合には、両親が対象国の生まれであれば両親の出生国で申請できます。
配偶者が対象国生まれの場合も同様に配偶者の国で申請できます。
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7, Entrant Photograph(申請写真)
- 先に触れた申請写真をここで添付しましょう。
8, Mailing Address(住所)
- もし当選した場合、この応募から数えて2年ほど手続きにかかりますので、ご両親の家等の途中で変更しなくても良い住所で申請したほうが楽です。
9, Country Where You Live Today(現在住んでいる国)
10, Phone Number(電話番号)
- Optional(任意)なので無くてもOK。
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11, E-mail Address(Eメール)
- 今後の手続きで使います。連絡もこのEメールに来ます。これは「必ず」届くものにしてください。キャリアメールだと受信されない場合があるので、フリーメールなどすぐに確認できるものがいいと思います。
12, What is the highest Level of education you have achieved, as of today?(最終学歴)
- 応募資格は高卒以上
13, What is your current marital status?(婚姻の有無)
14, Number of Children(子供の数)
ここまで入力したら次に進みます。
未婚の人は 確認画面に進んで終了です。
結婚している人は配偶者の情報の記入画面に進みます。
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13, Spouse Name(配偶者の名前)
13d, Birth Date(配偶者の誕生日)
13e, Gender(性別)
13f, City Where Spouse Was Born(配偶者の出生国)
13h, Spouse Photograph(配偶者の写真)
このあと確認画面に進み不備がなければ応募となります。
念の為Confirmation Numberを控えたりスクショで残しておくと安心です。
STEP3 当選確認は翌年の5月初めころ
発表は忘れた頃にやってくるので気長に待ちましょう。
大体5月初めころの発表ですが、僕たちの時は2020年のパンデミック真っ只中で発表が1ヶ月遅れて6月頃でした。年によって変わる時もあるので確認しましょう。
当選後についてはこちらの記事にまとめていますので、ご参考ください!
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早速応募しましょう。
応募出来る時期がだいたい10月頃から約1ヶ月間程度なので注意しましょう。
簡単な英語ばかりなのでさくっとできると思います。
注意点は、僕はMacユーザーなんですがアメリカ政府のサイトだとたまにブラウザ(Safari)がうまく機能しなかったりクロームが動かないなどもあり、そんなときは別のブラウザでも試すようにしてます。もし機能しない場合は他のブラウザやWindowsで試したりしてみましょう。
応募はかなり簡単です。でも、もちろん全て英語でやらなきゃ無いため、申請代行業者に高い金額を払ってやって貰う人って多いんじゃないでしょうか?
自分でやっても難しくないのでぜひトライしてみてください。