こんにちはTsumaです。
ニューヨークの学校で行った就職練習で惨敗した私ですが、唯一レジュメはGoodだと言われたので、日本の履歴書とは書き方が違うレジュメについて学校で習った内容をシェアします。
アメリカで働きたい方に向けて、レジュメが日本の履歴書と異なる点を踏まえ、例を用いながら構成を説明します。こちらを見ればレジュメ作成も怖くありませんので、最後までみてくれると嬉しいです。
レジュメとは?
そもそもレジュメ(Resume)って?と思われる方もいると思いますが、日本の履歴書のことです。
授業で先生はレジュメの役割として以下のように教えてもらいました。
”あなたの経験を説得力のある形で示し、あなたのユニークな個性を強調し、雇用主があなたに期待することを簡潔かつまとまった形で示すことが目標です”
日本の履歴書との大きな違い
- 生年月日、証明写真は必須ではない
- 最近の出来事から記述する
- 学歴や職歴をすべて記載する必要はない
- フォーマットは自分でカスタマイズする
- 具体的な数字で業績を説明する必要がある
私が実際に作成してみて、日本との大きな違いは以上になります。細かく説明していきます。
生年月日、証明写真は必須ではない
日本の一般的な履歴書の👆赤枠部分を記載する必要はありません。
アメリカでは性別や年齢で求人活動することはタブーとされています。日本の年功序列にとらわれない企業の組織作りがアメリカの経済を支えているんだと思います。
最近の出来事から記述する
レジュメを作成するにあたって驚いたことの1つです。職歴も学歴も最近の出来事が一番上に記述し、順番に下がっていきます。転職をする際は、前職にどんな事をしていたのか、新卒の場合は何を専門に学んできたのかが問われます。
名門大学を卒業したからといって、実績が伴わない人はうまく就職ができないそうです。よくも悪くも実力社会ですね。
学歴や職歴をすべて記載する必要はない
これも聞いた時に驚きました。日本の履歴書を記載するときは、学歴・職歴すべて記入すべきと教わりませんでしたか?レジュメというのは、自身の強み・実績が企業にどう寄与するかを簡潔にまとめたものです。希望する職業に必要ないものは記載しなくてもいいのです。
フォーマットは自分でカスタマイズする
日本の履歴書は決まったテンプレートがありますよね。レジュメは特に決まった内容は無いのですが、基本的にはLetterサイズ1枚に収め、手書きではなく必ずタイプしたものになります。
メールで提出することが多いため、Wordで作成したものを準備しておき、提出の際はPDF化して添付します。デザインやクリエイティブ系は自身でデコレーションしたフォーマットを使うことも多いです。
Word手順
- Word を開いたらNewをクリックします
- ”Search for online templates”にResumeで検索。*下のSuggested Searches から選んでもOK。
- 自分好みのテンプレートをダウンロード
具体的な数字で業績を説明する必要がある
”ボランティア活動で得た経験”
”即戦力のあるリーダーシップ力”
こういったふわっとした業績はアメリカではあまり受け入れられないものです。
具体的に ”3年連続で売上目標150%を達成” など数字を入れた説明を求められます。常に数字を意識しておく習慣があると、自身の経験を具体的に示すことができると思います。
レジュメの構成
Wordのテンプレートを例に細かく説明していきます。
① Full Name
まずは自身のフルネームをトップに記載します。
基本的には、First Name(名前) Last Name(苗字)の順番で記載しますが、Last Nameを先に書く場合もあります。
苗字の後にコンマ(,)を付ける方法と苗字を大文字にする方法があります。
Last Name, First Name 例) 鈴木 花子 Suzuki, Hanako
LAST NAME First Name 例) 鈴木 花子 SUZUKI Hanako
住所は番地、市、州、郵便番号の順で記載します。
例) 123 Bond Street, New York NY 12345
電話番号、メールアドレスは採用担当から連絡が取れるように必ず記載します。
→アメリカで電話番号を取得するにはこちらを参考に
SNSやVlog、LinkedInの情報などについて自身を紹介する際に優位になるのであれば載せる必要がありますが、載せなくても大丈夫です。
② Objective/Summary
ここには自分のキャリア目標を簡潔に述べたり、自分のアピールポイントをまとめたりします。2~3行程でまとめますが、希望する会社の募集要項によく出ているキーワードを使用するといいです。
③ Work Experience
職歴には雇用期間、会社名、住所、肩書き、職務内容、業績等を記載しますが、現在の職を最初に書き、古い職を後に書きます。また職務内容や業績については、影響と結果の観点から説明します。数字を使った例を用いて、短く一文でまとめます。
例えば、
”Delivered 150% on sales targets for 3 consecutive years.(3年連続で売上目標150%を達成。)”
のように、一目でどのくらい影響を及ぼしたのかを記入できるといいです。
業績などをアピールする際には、”アクション動詞”を用いるとより効果的な文章になります。
例えば、Achieved(達成させた)、Built(成長させた)、Drove(奮起させた)など。。
④ Education
こちらは学歴になり、卒業年度、学位名、学校名の順に記載します。職歴と同様に最も新しいものを最初に書き、大卒の場合は、高校以下は省きます。
GPA、受賞歴、栄誉など自身をアピールできるものは載せた方がいいです。他、コースワークも自由にまとめて大丈夫です。
*GPA(Grade Point Averageの頭文字)は、成績評価の平均のことです。算出方法は各学校によって異なりますが、GPAが3.0以上はレジュメに載せた方がいいと言われました。
→GPAの計算方法は別途載せます。
⑤ Skills
ここでは得意とする分野や技能、言語能力を記載します。即戦力を求めている企業にとってスキルの内容は必ずチェックする項目なので、書き方ひとつで印象が変わることがあります。
“Familiar with Microsoft Excel(Microsoft Excelに精通している)”
よりも
“Expert at Microsoft Excel(Microsoft Excelのエキスパート)”
の方が、より即戦力になり得るイメージがあります。
“Conversational English(英語が話せる)”
よりも
“Fluent in English(英語が堪能である)”
の方が、採用担当者の印象が変化します。
全くスキルがない状態で”~出来ます”というのは無茶ですが、少しでも経験がある人はオーバー気味に記載しても大丈夫です。
特に日本人の傾向として、遠慮することが美徳だという風習がありますが、アメリカでは自分がどういう人材なのかをアピールできる人が素敵だと思われる傾向だと思います。
自分のスキルをしっかり伝えていきましょ!
⑥ Activities
ここでは、自身に関連する活動、自身がどのようなことをしていたのか、どんなことが好きなのかを強調する場所です。
職歴以外で培ったリーダーシップやボランティアの経験などが役に立ちます。アメリカの長期休暇が長いのはその経験に充てるためとも言われています。
また、スキルとは別の資格保持など重要なプラスアルファをアピールすることもできます。
レジュメの最後に
以上の通り、応募する企業によって、記載する内容が異なることがあります。1枚作成したからと言って、それを使いまわすことは避けた方がいいです。
スペルミスや文法の間違いは厳禁です。一度記入できたら、印刷をして、紙媒体で見ることをおススメします。
また、私たちは英語非ネイティブなので、文章の校正を専門家にお願いするのがいいと思います。
学校等であれば、先生にお願いするのが一番ですが、学校以外では、FiverrでProofreadingを検索するといろんな方がいます。こういったところでお願いするとより効果的なレジュメが出来ると思います。
さらに、提出する際には、併せてカバーレターの送付が必須です。カバーレターとは、英文履歴書に同封する送付状・添え状を指していますが、日本の送付状とは少し違っています。レジュメ構成は以上の通りですが、志望動機や自己PRを記載する箇所が少ないので、その点をカバーレターに含むといいです。
レジュメ作成に必要なこと
レジュメの構成は以上の通りですが、レジュメ作成のマインドとして必要なことは以下の2点挙げられます。
- 自分がどんな仕事をしたいか明確にする
- 相手がどんな人材を求めているか想像する
いざ、なんでもいいから仕事を始めたい!と思っていて求人情報を見ても、関心が持てない職種は自身も苦しくなります。私はこのくらいしかできない。。と思っていましたが、私はこういう作業が得意でこういう仕事がしたいという意思を持つことが大事になってくると前職でお世話になったところの上司に教えてもらいました。
また、採用する側もこういう人が欲しい、というのは明確にされていることが多いです。レジュメで少しでも引っ掛かることができれば、いろんな選択肢と経験値を増やすことができるかと思います。
アメリカでの就活の最初の関門に役立ててもらえたら嬉しいです。