グリーンカード抽選|DVプログラム当選後のグリーンカード申請方法[I-485 の申請〜について]

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こんにちは、Ottoです。

実は、私達夫婦は2019年のグリーンカードロタリーで当選しました。当選後の流れについてアメリカに住んでいる場合と日本にいる場合とでは違ったので、お伝えします。

ロトに当選した後の手続きについて知りたい方へ、日本に帰らなくてもアメリカで手続きができますので、私達の進み方が参考になれば嬉しいです。

▶グリーンカードロトの応募方法はこちらから

目次

当選したら

当選後の手続きの詳細は公式ページにも記載があるのですが、実はそのやり方は「アメリカ国外に住んでいる方」対象の方法でした。
私達はすでにアメリカ国内在住で現地での面接を希望していたため、この方法は当てはまりませんでした。
また、アメリカ国内にいても面接を日本で受けたい方は以下の申請方法を取るようです。

日本(自国)にいる場合

DS-260(外国人登録フォーム)を申請します。

このプロセスは当選後にDV Entrant Status Check(ESC)で詳細が記載されてますので確認してください。

はじめは、アメリカ在住の僕たちもこれに沿って進めていましたが、在住者はこの申請は必要ないですよ、みたいなレターが送られてきたため、弁護士にお願いして仕切り直しました。

当時はコロナ真っ只中だったため、書類1つ取りに行くのですら、アポイントが必要だったり、時間がかかったりと大変でした。

アメリカ国内で手続きの場合

この当選の場合でも通常の永住権申請と同様の手続きを行います。よって面接も住んでいる地域のUSCIS(移民局)で行います。

当選するまではそんなことも知らなかったです。

通常はこのプロセスに5年〜人によっては10年以上かかるとよく聞きますが、当選者はほぼ1年で完了します。理由は、翌年の10月からは次の申請者のプロセスが始まるため、その前にすべてを終わらせなければなりません 。そのため、当選番号が後ろになってしまった人はプロセスの途中でも期限が来てしまえばそこで終了してしまいます。当選番号が非常に重要になってきます。

当時、日本に帰ることが出来なかった私たちは国内での手続きを進めていきました。また、弁護士からは通常の生活を行いながら申請に取り組むことができるため、アメリカにいる方が都合がいいのではないか?ということも受けて、アメリカ国内で手続きすることを決めました。

当選からグリーンカード取得まで

取得の時系列

応募からグリーンカードを取得するまでのざっくりとした流れは以下の通りです。順番に説明していきます。

  • 2019年10月 DV2021抽選に応募。
  • 2020年7月4日 当選を確認。
  • 2020年7月6日 DS-260提出
  • 2020年7月28日 Adjustment Letter と Adjustment of Status Mail Formが届く
  • 2020年8月17日 移民弁護士とのZoom面談。 
  • 2020年12月10日 1回目のI-485の提出。
    • 2021年1月18日 1回目の申請が却下される。 
  • 2021年6月 ケースナンバーがCurrentになる。
  • 2021年6月7日 2回目のI-485の提出。 
  • 2021年7月14日 I-797Cが届く。 
  • 2021年7月26日 面接通知が届く。
  • 2021年8月9日 生体認証(指紋採取と写真撮影)。
  • 2021年8月18日 USCIS(移民局)での面接。
  • 2021年9月11日 I-485の承認通知を受け取る 。
  • 2021年9月13日 グリーンカードが届く。

DV2021抽選に応募

僕たちは、アメリカに来てからグリーンカードの取得のため、毎年ロトに応募していました。最初の2年間は、自分達で写真を撮り応募をしていました。ロトに当たった方々に話を聞いているうちに、写真によってもしかしたら当選の確率があがるかも?と思い3年目から、ロトを代行して行っている写真屋さんで撮ってもらうことにしました。

詳しくはロトの応募方法の記事を参考にしてください

当選を確認

2019年はパンデミック中であったため、通常は5月に発表が、6月に発表でした。僕たちはすっかり忘れていたのですが、各地で行われているアメリカ独立記念日の花火を聞きながら、結果見てみようとチェックしたところ、いつもと違う内容が表れました。

びっくりでした。

DS-260の提出

はじめは上記の通り、移民局の当選者への指示に従い、DS-260を申請して必要書類も集めていました。
DS-260はオンラインで提出できるのですが、例などは以下から確認できます。

公式サイト

DS‐260を提出すると次のステップについて以下の内容が届きます。

Adjustment Letter と Adjustment of Status Mail Formが届く

アメリカ在住者ならこの申請ではないとの通知を受けました。その過程で弁護士を雇ってDS-260ではなくI-485の申請になると分かり方向転換しました。
そのため、特に必要のない書類等もいくつか集めてしまっていました。その点も弁護士を雇ってよかったです。

移民弁護士とのZoom面談

なにか不備等があればUSCIS(移民局)に却下されます。僕たちは移民弁護士を雇い、弁護士の指示を受け弁護士を通して書類を送付していました。
僕たちのケースは必ずしも弁護士が必要ではないのですが、なにか不測の事態があっても怖いので保険の意味も込めて弁護士にお願いをしました。

1回目のI-485の提出

まず、I-485Formの作成を始めます。
I-485とは、Application to Register Permanent Residence or Adjust Status、非移民ビザから永住権を申請するための申請フォームです。
このような資格変更の申請はAdjustment of Status (AOS)と呼ばれます。

一回目の申請が却下

例年は自分のケースナンバーが呼ばれる前に1-485を提出しても受理されていたらしいのですが、今回はケースナンバーが呼ばれないと受理しないとの通知を受け一度却下されました。

このときも、自分たちだけだったら慌てふためいていたでしょうが、弁護士が問題なく対処してくれたので良かったです。

ケースナンバーがCurrent

やっと僕たちの番号がCurrent状態になったことを受け、再度I-485の提出準備に入ります。

2回目のI-485の提出

2回目のI-485の提出前に、実は僕たちは引越しをして住所が変わりました。弁護士に相談したところ、提出前なら変更は可能とのことで、引越しと書類の準備をしていました。

1回目の段階ですでに書類は整えておいたので、ばっちり!と思っていましたが、健康診断の有効期限が切れていたのです。。提出をする6カ月前までに必要なため、再度記載してもらうべく、同じ医師のところへ向かいました。

I-797Cが届く

USCISが受領後、2〜4週間でフォームI-797Cが返送されます。これが受領通知です。
このフォームに記載のReceipt numberで現在の申請状況が確認できます。
▶Case Status Online

面接通知が届く

上記のI-797Cが届いてから、一週間ほどで、面接日の通知がとどきました。
約1か月後の予定のため、仕事先への連絡と、弁護士との面談を間入れる準備を進めます。

生体認証(指紋採取と写真撮影)

面接通知と同じくらいの期間に、連絡があります。
こちらも日時と場所が決められています。住所に近い場所が設定されます。
この写真が今後10年間利用するであろう、グリーンカードに載る顔なので、朝イチの撮影の場合はむくみなどしっかりとって撮影に臨んでください。

USCIS(移民局)での面接

とうとうやってきました。面接日です。
面接状況については、別記事でまとめようと思いますが、とりあえず疲れたことだけお伝えします。

I-485の承認通知を受け取る

面接時に追加資料が必要かもと言われていましたが、特にそんな気配もなく、承認されました。
これで、本当に安堵したことを覚えています。この承認通知がくるまでは、確定ではなかったのでこれで晴れて永住権取得できました。

グリーンカードが届く

僕たちのケースナンバーでは、I-485等の書類を提出してから、約3ヶ月でグリーンカードを取得できました。

もちろん当選発覚後から必要書類の準備や弁護士への依頼などを進めていましたので、それらをすべて含めると約1年くらい。それでも通常のステップよりは早すぎるくらい早いです。

かかった費用と準備するもの

申請から取得に際して、流れをお伝えしましたが、ここではその過程でかかった費用と必要な書類についてまとめておきます。

かかった費用

今回私たちがかかった費用について以下の通り表にまとめました。

内容一人当たり費用合計(二人分)
Diversity Visa Lottery fee(ビザ手数料)
DV category immigrant visa
$330$660
I-485 Filling fee(申請費用)
2021年申請の場合
1回目 $1,140、2回目$85
=$1,225
$2,450
Form I-693, Report of Medical Examination and Vaccination Record
(健康診断と予防接種の証明書)
$165$330
ワクチン接種内容を決めるための血液検査
※別機関から請求
$220$440
ワクチン接種内訳
※受けた病院で違うかもしれません
  ・Flu $20(10/1-4/30の期間は必須です)
  ・TDaP or Td $75
  ・MMR $110
  ・Varicella $165
人によって接種内容が異なります$310
日本大使館での戸籍謄本から英文の出生証明書の発行費用
※日本の戸籍謄本の原本が必要
$11$22
日本大使館での戸籍謄本から英文の婚姻証明書の発行費用
※日本の戸籍謄本の原本が必要
$11$22
USパスポートスタイルの写真6枚$0.12$0.24
弁護士費用$1,500$3,000
合計$7,234.24

一回で払うことではないのですが、まとめてみると結構かかりましたね。

準備するもの・弁護士チェック

以下フォームについては、弁護士に代行して作成してもらったものです。弁護士側から作成に当たり細かな詳細を独自のフォームで入力して送り、作成して頂きました。
作成後、僕たちの方で間違いがないかダブルチェックを行いました。

  • Form I-485, Application to Register Permanent Residence or Adjust Status →AOS申請書
  • Form I-693, Report of Medical Examination and Vaccination Record →健康診断書
  • Form I-131, Advance Parole Document →再入国許可申請:グリーンカード申請中に米国外に出ても再入国が可能になる申請書
  • I-765, Employment Authorization Document, EAD →労働許可証
      ▶I-765の書き方はこちらを参考にしてください
  • I-94 →渡航履歴
  • G-56, call in notice →面接時に提出を求められた書類:弁護士が準備してくれました 
  • G325A Biographic Information (for Deferred Action) 
      →面接時に提出を求められた書類:弁護士が準備してくれました
  • I-864 Affidavit of Financial Support
    • 2020年2月24日以降の申請においては、「I-944」および「I-864」の両方の提出が義務化でしたが、現在は違っているようです。

I-944 パブリックチャージ(Public Charge 公的扶助)
USCISより、2021年3月9日およびそれ以降のグリーンカード申請において、提出義務がなくなりました。2020年までのトランプ政権下のみです。
これはI-944を介してGreen Card申請者がGreed Cardを取得した場合、3年以内に1年以上の公的扶助を受けない人物かどうかを審査されます。
つまり…”アメリカにとってアナタが経済的に自立できて、財政面でお荷物にならない事を証明しなさい”というものでした。

準備するもの・取り寄せなどが必要なもの

  • USパスポートスタイルの写真 6枚 ▶詳細リンク
    • フォームがすべて完成して送付する際に必要なのですぐに準備しなくてもOK。
    • 裏面にFirst/Last nameを書きましょう。
  • 両親の名前の載っている出生証明書・婚姻証明書(その英文の証明書)
    • すべて戸籍謄(抄)本に記載されていますので原本を日本で取得する必要があります。私達は家族に取得、郵送してもらいました。
    • 英文の証明書は、原本取得後ニューヨーク市の場合は日本領事館で発行できます。
      ▶在ニューヨーク日本国総領事館
    • 現在は来館予約が必要です。取り寄せや発行には結構時間がかかりますので早めに準備しましょう。領事館での発行には現金払いのみ対応でした。
  • 過去の離婚命令と英語翻訳(必要な人のみ)
  • 現在のビザとパスポート
    • こちらは念のため、コピーをとっておくと安心です。
  • これまでに受けた公的処分(あれば)
  • パスポートの直近のUS入国時の入国スタンプ
    • これがI-94フォームとずれると追及されます。
  • 封印された健康診断書
    •  こちらからUSCISを作成できる医者を探しましょう。
  • 直近のクレジットレポート
    • アメリカのBank Statementを提出しました。
  • 直近のタックスリターンのコピー
    • OPT等で働いている場合も必要です。念のためW2も準備して行きました。
  • 健康保険の証明書
    • 私たちは日本の留学用の長期保険に入っていたので、証書番号や保険内容が記載された英文の証明書を提出しました。海外保険だと英文されたものも一緒にもらえるはずなのでそちらで大丈夫です。

グリーンカード当選後が大変

僕たちの周りには、意外とグリーンカードロトで当たったという方が多くいました。夫婦二人分で申請ができるので、当たる確率も上がるのでは?と思っています。

アメリカで生計を立てようと考える人にとって、ビザの取得は切っても切れない関係です。当たった瞬間に思ったのは、もうビザのことを考えなくてもいいんだ!ということでしたが、その後、グリーンカードにまつわる色々な情報を見ていく中で、自分達のケースナンバーまで呼ばれなかった、面接に落ちてしまったなど、恐怖な内容を見るたびにしっかりしなくてはと、グリーンカードが手元に来るまでは落ち着かなかったです。

時はコロナ禍で、様々な部署への対応が大変だったので、自分達だけではかなりストレスになったり、もしかしたら取得までいかなかったかもしれなかったと思います。

【安心はお金で買えます!】

グリーンカードロタリーに当選した方は、自分達だけでは難しい内容もあるかと思いますし、毎年情報が変わることがあります。

決して安くはありませんが、安心はお金で買えるので、弁護士に依頼してスムーズに事を運ぶことを選んで欲しいなと思います。

今回依頼した弁護士は移民をメインで取り扱っているチームでした。周りのグリーンカード申請をしている人の口コミが一番役に立つと思っています。

グリーンカードロタリー当選後、日本から申請をする人も多いかと思います。もちろんその選択肢もありますが、日本に帰ることが難しい場合はアメリカでも申請手続きが可能だということも頭にいれておいてもらえると嬉しいなと思います。

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この記事を書いた人

よくも悪くもまじめなOtto。ニューヨークに憧れ、留学費用が比較的安いフィリピンで英語を勉強し準備しました。ニューヨークでの生活をサバイバルしています。

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